すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


乙字ケ滝(福島県須賀川市)







「乙字ケ滝」はその名のとおり上空から見ると「乙」の字のように屈曲して流れている場所にある滝のこと。





【乙字ケ滝】





滝の高さは6メートル程だが、幅は100メートルもあり、「小ナイアガラ」と呼ばれることもあるらしい。


たしかに壮観な眺めであった。
もっと有名になっても良いのではないかと思うのだが。
もしも地形の変化に乏しい近畿地方にあれば、第一級の観光名所になっていただろう。


元禄二年(西暦1689年)陰暦四月二十九日(陽暦六月十六日)、『おくのほそ道』行脚の途中、七日間滞在した須賀川の相楽等躬宅を馬で発った芭蕉と曽良は、折からの五月雨で増水していた阿武隈川を渡ってこの地を訪れ、
五月雨の滝降りうづむ水かさ哉 芭蕉
の句を詠み、下流の「八流の滝」から守山(村)を経て『おくのほそ道』の旅を続けました。
(以下省略)

須賀川南ロータリークラブ、須賀川南部地区町内会協議会







乙字ケ滝の横の公園内に句碑




芭蕉と曽良の石像




乙字ケ滝の石碑













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