すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
蘆山寺(京都市上京区)
【源氏物語ファンの聖地】 紫式部の邸宅の跡らしく、そのためここで源氏物語が執筆されたとされる。 しかしながら、紫式部の邸宅跡だと分かったのは、昭和40年に歴史学者、角田文衛博士の考証の結果であり、比較的最近のことである。江戸時代の都名所図会の「蘆山寺」の項には当然のことながら「紫式部」のことは一言も触れられておらず、「蘆山寺」の名前の由来や、本尊のことが簡単に述べられてるに過ぎない。 |
私自身は「源氏物語」が好きであるが、マニアの女性のような光源氏に対する一途な思いはない。なんとなく人として紫式部もしんどそう。 今回蘆山寺に訪問したが、源氏物語ファンとしての気負いもなく、時間がなかったので有料の「源氏の庭」にも入らなかった。 こんなかんじ ![]() 山門。 寺町通に面している。 ![]() 元三大師堂 蘆山寺のホームページによると、この元三大師堂もそれなりの由緒があることが記されているが、パス。 ![]() お約束。紫式部の「筆塚」。 どこかに「硯塚」もありそう。 そして紫式部母娘の歌碑があった ![]() 日光の加減なのか、まったく見えない。 |
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に 雲がくれにし夜半の月かな | 紫式部(百人一首) |
有馬山ゐなの笹原風吹けば いでそよ人を忘れやはする | 大弐三位(百人一首) |
そうだった、二人は親子だったんや。 |