すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


嵯峨野(京都市右京区)




嵯峨野というと、昔から皇族や貴族の別院、別荘が築かれ、さまざまな古典の舞台になっている。

現在でも京都を代表する観光地のひとつ。
嵯峨野はどこをとっても絵になる風景が広がっているが、そのなかでも「嵯峨の竹林」は抜群の観光スポット。


3月のある日曜日に嵯峨野の散策を楽しんできた。









外人だらけであった。
外人たちは大声でずっとしゃべっていた。

日本の風景を楽しんでもらえたかな?

閑静、静寂、森閑、粛然、寂々、しじま、静謐 ・・・ これらのイメージとは全く逆で、すさまじい騒々しさだった。



こんな嵯峨野を詠んだ歌は本当にたくさん残っている。
たくさんすぎて紹介できないほどであるが、手元にある分だけ掲載。


花を見し秋の嵯峨野の露の色も枯葉の霜にかはる月影 俊成卿女
さびしさは秋のさがのの野辺の露月にあとふむ千代の古道 後鳥羽院
さがのやま 御幸絶えにし芹川の 千代の古道跡はありけり 在原行平
おぼつかな春の日數のふるままに嵯峨野の雪は消えやしぬらむ 西行
此里やさがのみかりの跡ならむ野山もはてはあせかはりけり 西行


春も秋もどちらも詠まれているが、嵯峨野のイメージはやっぱり秋だろう。
その他、「性(さが)」と掛詞にした表現も多い。







さて、二尊院のとなりに「長神の杜」という公園が整備されていて、そこには百人一首の歌碑が閑散と並んでいたりして、殺風景な感じがしたけど、とりあえず写真を撮ってきた。

百人一首の歌碑。なんか変な感じであった。


蓮池?


梅が咲いていた。


もう少し写真の腕前が良かったら!!


ちょうど梅の時期だった。

中途半端に整備されていて、観光客も寄り付かないような雰囲気になっていた。











財布にお金がないままで家を出て、どっかのコンビニで
お金を下ろそうと考えてましたが、嵐山・嵯峨野にはコンビニ
がなく、往生しました。






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