すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
酒折宮は、日本書紀や古事記にも登場する由緒正しき神社である。 記紀では、日本武尊の東征の帰路に酒折宮に立ち寄った際のエピソードが記されている。 ある夜、日本武尊が家臣たちに歌で問いかけた。
常陸国の新治、筑波をからここまでに幾晩寝ただろうか 家臣の中にだれも答える者がいなかった。 すると焚き火の番をしていた身分の低い老人が 九泊十日でした と歌を返した。日本武尊はこの老人を褒め讃えたとされる。
二人で一首の歌を詠んだやりとりから、酒折宮は「連歌発祥の地」となり、文人たちが訪れる場所となった。 ■ 現地訪問 ![]() 境内の入り口 あんまりパワースポットとかに興味が無いが、ここではスピリチュアルなオーラを感じた。 ![]() 社殿 ![]() 連歌の歌碑があった ![]() 社殿から参道を振り返る ![]() 本居宣長の酒折宮壽詞碑 ![]() 山縣昌貞の酒折祠碑 |
語りつぐ御歌とともに万代よろづよに つぎて栄えむ酒折の宮 | 本居宣長 |
暮ぬまのあらしはたえて酒折に まくらかるよの雨になるやと | 冷泉為綱(甲斐八景) |