すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


桜山神社(山口県下関市)







幕末、動乱の長州藩において、高杉晋作の発議により、殉国の志士の神霊を祀るための招魂社が下関の桜山に建立された。現在の桜山神社である。




山門



社殿



桜山招魂所碑






高杉晋作(東行狂生)の献歌

猛 烈 奇 兵 何 所 志
要 将 一 死 報 邦 家
尤 欣 名 遂 功 成 後
共 作 弔 魂 場 上 花
猛烈の奇兵何の志す所ぞ
一死を将って邦家に報いんと要す
尤も欣ぶ名を遂げ功成りて後
共に弔魂場の花と作らんを

弔らわる人に入るべき身なりしに弔う人となるぞはずかし 高杉東行狂生


高杉東行狂生書の碑















境内には坂本龍馬の記念碑があった。


説明板を転記する
龍馬の死後、下関に滞在していたおり、お龍は一時期、櫻山招魂社の運営のために設けられた「あけぼの」という茶屋で、橙の実を短銃で撃ったり、一晩中飲み明かしたりして過ごしていたといいます。この間、お龍は櫻山招魂場に祀られた人々への想いを、詠んでいます。

武士(もののふ)のかばねはこゝに桜山 花は散れども名こそ(とど)むれ







のちに東京に東京招魂社が建立されて殉国の兵士たちが弔われ、それが靖国神社となった。













ここは幕末維新フリークにとっての聖地であった





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