すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


洗馬(せば)(長野県塩尻市)







木曽どのの馬あらふ里よ水清し 松美佐雄




木曽義仲が遠征した際に、乗っていた馬が疲れ果てて進まなくなったが、湧き出でる清水で馬の足を洗ってやると、たちまち馬が元気になったという伝説の地。


馬が蘇生した清水ということで、「あふた(邂逅)の清水」と呼ばれた。


これが「あふたの清水」


洗馬宿の民家の間を抜けていく



今でも住民の生活用水で使用されているようだ



あふたの清水からの眺望
奈良井川の河岸段丘になっているようだ



洗馬宿の現在の街並み





雲雀啼洗馬の宿引我も曳 常世田長翠



夕立つ山迫りてこゝは木曽の洗馬 水原秋桜子















善光寺道名所図絵「太田の清水」(早稲田大学図書館)






木曽海道六十九次「洗馬」 (Wikipedia)

















義仲が馬を洗ったことから「洗馬(せば)」という地名になったという
伝説があるが、実はそれ以前から当地の地名は洗馬だったらしい。
昔からちょうど馬の足を洗うのに適した清水が湧いていたのだろう。






copyright(C)2012 すさまじきもの〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.