すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


清和井(せがい)(京都市左京区)





「清和井」は山城国の歌枕ではあるが、左京区の大原三千院と右京区の大原野神社の双方に遺跡を伝える所がある。

清和井は、「大原」の地名とともに詠まれることが多いが、二つの候補地はどちらも「大原」なので本当にややこしい。





清和井の歌


大原せがゐの水を結びつつ あくやと問ひし人はいづらは 伊勢物語


大原清和井の水を手に汲みて 鳥は鳴くとも遊びてゆかむ 古今六帖


大原清和井の水草かき分けて 下りやたたまし涼みがてらに 好忠集


夜を寒み清和井の水は凍るとも 庭火は春の心地こそすれ 大江匡房(江師集)


これらを見るかぎり、大原三千院なのか大原野神社なのか判別しづらい。
四つ目、「水が凍る〜」とあるのは、厳しい寒さの大原三千院の方だろう。






今回は、大原三千院の方の清和井に行ってきた。



呂川に沿って三千院の参道を上がっていく。



「志ば久」という漬物屋があり、その手前を左に曲がる。



そこには「志ば久」の漬物工場か倉庫か本店みたいな白い建物があり、



その白い建物の前に「清和井の名水」が史跡として整備されていた。









これは「志ば久」の漬物屋さんの店舗
























京の柴漬けが大好きです。






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