すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
船上山(鳥取県琴浦町)
南北朝の戦い、 隠岐を脱出した後醍醐天皇は、伯耆国の豪族の名和長年とともに船上山に立て籠もり、鎌倉方の佐々木清高らの軍勢を撃退した(船上山の戦い)。鎌倉幕府滅亡につながる重要なターニングポイントである。 ![]() これが船上山 ![]() 険しい断崖が連なる。屏風岩と呼ばれている。 屏風岩の上に行宮があったらしい。 ![]() この山に籠城されたら、攻める側としては大変だったろう ![]() 展望駐車場の案内板 ![]() 展望駐車場から反対の海側を眺望 隠岐から後醍醐天皇を迎えた名和長年との相聞歌 |
忘れめやよるべも浪の荒磯を 御船の上にとめし心は | 後醍醐天皇(新葉和歌集) |
船の上のいでましの山の山おろし やしまの國を吹きとよもすも | 名和長年 |
どちらも船上山の「船」と「上」を詠み込んでいる。 |
船上山と大山の位置関係。上の冠雪している山が大山。手前が船上山。 船上山は、大山が噴火した際の溶岩流により形成されたという説がある。 |