すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
「千松原」は彦根市の琵琶湖の湖岸にあった松原で、現在は松原水泳場 縁起の良い地名とされ、大嘗会和歌の歌枕として度々詠進されている。 |
常盤なる千々の松原いろふかみ木高き影のたのもしきかな | 大江匡房 |
ひときたにはるけきものを君にみな よはひをゆつる千々の松原 | 藤原季経 |
「千」は、“多くのモノ”、“無数”に通じるので慶祝性が高い。 「松原」は、常緑樹で冬にも青々とした葉を付ける松は不変の象徴。 大嘗会和歌の詠進地として実に相応しい地名である。 なお、歌では「千々の松原」となっているが、詞書には「千松原」とある。 「1,000 × 1,000 = 1,000,000」 で100万となるので、無限である。 これは後白河法皇が撰んだ梁塵秘抄の歌 |
近江なる 千の 松原千ながら、君に 千年を 譲る 譲るみな 譲る | 梁塵秘抄 |
我が君に千年の寿命を譲りましょうと誓ったもの そんな千々の松原、現在の松原水泳場の現在の様子 ![]() 北側の埋立地から撮影 |
もともと、千松原は砂州として伸びていて、内側(東側)には松原内湖という潟湖が形成されていた。昭和になって松原内湖は干拓されて現在の農地となっている。 |
![]() なにわバードマンのスワン号(人力飛行機)が飛び立つところ 経緯度は、35.286834, 136.248236 ![]() 松原水泳場がロケ地でした 写真の建物は亀の井ホテル ![]() ここは、由良先輩が初めて舞(主人公)を琵琶湖に連れて行ってくれたとき、二人が語り合った場所、彦根港 え〜と、「舞い上がれ」ですが、最初は主人公が苦労してパイロットになる物語だと思って見てましたが、結局は東大阪の中小企業の女社長の奮闘記だったので、ちょっとはぐらかされたような気がしました。 |