すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
芹川(京都市右京区)
なんともマイナーネタ。 古くは「芹川」と呼ばれ、現在では「瀬戸川」となっている。 右京区の愛宕山から発し、嵯峨野を横断して桂川に注いでいる。 こんなかんじ。 |
なんというか、三面コンクリートの街中の川になっている。 ただし、中世では風光明媚な嵯峨野を流れる清らかな川として知られ、嵯峨天皇や光孝天皇の「芹川御幸」が記録に残っている。 そんな「芹川御幸」に因んだ歌がこれ |
さがのやま 御幸絶えにし芹川の 千代の古道跡はありけり | 在原行平 |
芹川への御幸が絶えて久しいのを嘆いた歌。 このほか、こんな歌もある。 |
芹川の波もむかしにたちかへりみゆき絶えせぬ嵯峨の山風 | 良経 |
芹川と御幸はペアだったようだ。 |
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