すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
瀬戸(静岡県藤枝市)
これまた非常にマイナーな歌枕の地である。 「東海道名所図会」に、 島田より一里ばかり先にあり。『和名鈔』に「西刀」と書して、益頭郡に入るなり。今は志太郡とす。海道の川を瀬戸川といい、川岸の山を瀬戸山という。 とある。 気になる程でもなかったが、近くを通るので行くことにした。 ![]() 「東海道名所図会」に従い、島田から一里ばかり東を地図でさがすと、「瀬戸川」という川があった。 「瀬戸山」は見つからなかった。 「瀬戸川」の「志太河川敷公園」に行った。 ![]() 堤防道路は桜並木であった。この時期は葉桜であった。 ![]() 瀬戸川。 ![]() 川に入ってみた! ![]() 7月であったが、そこそこ冷たかった。 |
うら枯るる尾花の浪にかへるなり汐路は遠き瀬戸の山風 | 尭孝法印(覧富士記) |
都にと又こそ急げ追風も船路にはあらぬ瀬戸の山越え | 飛鳥井雅世(富士紀行) |
尭孝法印、飛鳥井雅世ともに室町時代の人で、二人は仲が良かったらしい。尭孝法印は藤原南家の末裔で、飛鳥井雅世は蹴鞠・和歌で名高い飛鳥井家の出。二人とも歌人として活躍した。 これぐらいしか、書くことがない。 |