すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
秋深みうかぶかげさへなりや河妹山のもみぢ色そえてみゆ | 藤原家経 |
倉敷市真備町を東流する小田川の北岸に この歌には、 ![]() 小田川越しの妹山 この歌は秋の紅葉を愛でたものだが、私が行ったのは新緑の季節であった。 【弾琴岩】 ![]() 奈良時代の政治家の吉備真備はこの辺りの出身である。 吉備真備は中秋の名月の夜に、妹山を望む岩の上で琴を弾いたと伝わっている。 ただしここには大きな岩が二つあり、どちらが弾琴岩なのか判別できなかった。 ![]() これなのか、 ![]() こっちなのか 吉備真備の遺徳を偲んで、江戸時代の大田南畝が漢詩を残している |
遣唐帰去化皇風 文学長称吉備公 今日高山誰不仰 弾琴石上妹村中 |
大田南畝 (南畝集) |