すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


志賀の浦(滋賀県大津市)







「志賀」は現在の県名である「滋賀」のオリジナルである。
かつて大津京の都が所在したが今は荒れてしまったと、懐旧するような基調で詠まれる。
志賀の琵琶湖畔のエリアが「志賀の浦」である。


楽浪(ささなみ)志賀の浦風いかばかり 心の内の涼しかるらん 藤原公任(拾遺和歌集)


志賀の海や鳰照る浪を見わたせば 月にいざよふ海人の釣舟 藤原家隆(千五百番歌合)


小夜更くるままに汀や氷るらん遠ざかり行く志賀の浦 快覚法師(後拾遺和歌集)
これが本歌となり、


志賀の浦や遠ざかりゆく波間より氷りて出づるありあけの月 藤原家隆(新古今和歌集)
この歌が本歌取り


楽浪(ささなみ)志賀の浜松ふりにけり誰が世に引ける子日(ねのひ)なるらむ 藤原俊成(新古今和歌集)







大津市際川4丁目11−1の上新電機西大津店の前の国道を渡ったところから南方向の湖畔を撮影



遠景


中景


近景




上新電機西大津店














琵琶湖沿岸で写真撮影できるポイントを探しましたが、
ここしか見つけることが出来ませんでした





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