すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


忍ヶ丘(大阪府四條畷市)





河内名所図絵ネタ



忍岡(しのびのをか)

岡山村の一名なり。此山に、長久の松とて大樹あり。慶長の末、大阪騒擾(さうしよう)の時、東軍ここに屯す。今、国初大将軍御本陣の旧跡なり。
 






忍ヶ丘を詠んだ歌



まつ人になとかたらはて郭公ひとりしのひの岡に啼らん 法印覚寛(新後撰和歌集)


見し人も忍ひの岡の花すゝき なひくは招く心地こそすれ 登蓮法師(夫木和歌抄)


忍陵神社に上の二首の歌碑(碑面上は四首あり)
(写真はWikipediaより)









え〜と、

古墳時代、この地に広がる丘陵地を利用して古墳が作られ、それは忍岡古墳と呼ばれた。

元々ここは交野近郊の景勝地であったが、「忍ヶ丘」という地名の「忍ぶ」という語句は歌に組み込みやすく、幾人かの歌人が当地で歌を詠んだ。

その後、大坂夏の陣で徳川秀忠の本陣となり、徳川が勝ったことから縁起の良い場所となり、御勝山と呼ばれたりした。

忍岡古墳はその後忍陵神社が建立され、現在も地元住民の崇敬を集めている。

今回、忍陵神社を目指したが、周辺の道が狭すぎて車を入れることができず、泣く泣く訪問を断念。



たまたま車をUターンさせた場所にJR忍ヶ丘駅があったので、記念(?)に撮影した


忍ヶ丘駅のロータリー

























copyright(C)2012 すさまじきもの〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.