すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


新羅の森(滋賀県大津市)





新羅(しらぎ)社歌合、紅葉

紅の木の葉のみちる冬さへや なをもしらぎの森といふべき 親実法師




承安三年八月十五日の夜、三井寺の新羅社において、藤原俊成を判者とする歌合が開催された。有名な三井寺新羅社歌合である。

この開催の後、新羅社は歌道の神として崇められることになった。

新羅と「知らない」を掛けている。

新羅の森は、新羅社が位置する長等山の麓の森のこと。






正直、あまり乗り気ではなかったが、「歌道の神」との解説があったので、行くしかないと思い、2024年2月、現地を訪問した。





【現地訪問】


大津市役所の立体駐車場に車を停めた



裏から出ると小さな階段があって、上っていく



すると左手に弘文天皇の陵墓があり宮内庁の標識があった



そこをまっすぐに進み、右手の石段を上る



こんなかんじの森があった、これが新羅の森だろう



森を抜けると建物が見えてきた



これが新羅善神堂、園城寺の鎮守社の一つとのこと
歌合は社頭で開催されたらしいので、この広場あたりだったかも



閉まっていた



案内板があった
足利尊氏再興の社殿 
国宝 新羅善神堂

 三井寺の鎮守社のひとつで、北院伽藍の中心建築です。現在の建物は、足利尊氏によって貞和3年(1347)に再興されました。檜皮葺屋根の流れるような美しさをもつ社殿建築で、「流造」の代表的遺構として知られています。
 堂内の須弥壇には素木の厨子が安置され、三井寺の開祖・智証大師ゆかりの国宝・新羅明神坐像がまつられています。
 平安時代、河内源氏の武将・源頼義の三男・義光が、新羅明神の社前で元服し、新羅三郎義光と称したことから三井寺は源氏一門をはじめ河内源氏の流れを汲む足利家の尊崇をあつめることとなりました。
文化庁








三井寺新羅社歌合のリンク 
国際日本文化研究センター(和歌データベース)
早稲田大学蔵書目録











冬に行ってよかったです。
夏であれば虫や爬虫類がいっぱい出てきそうなところでした。





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