すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


白糸の湯(長野県松本市)





長野県松本盆地の東端にある温泉郷。
現在は「美ヶ原(うつくしがはら)温泉」という一般的な名称となっている。
多彩な温泉が点在する長野県においては、ちょっと地味な存在であるが、なんとこの温泉は日本書紀にも登場する「束間(つかま)の湯」とのこと。
また過去には「山辺の湯」や「筑摩の湯」「白糸の湯」とも呼ばれようだ。

松本市は古くから信濃国府中として栄えてきたが、その近所に湧く温泉として、それなりに知名度があったようだ。


では、美ヶ原温泉を詠んだ歌の紹介


いづる湯のわくに懸れる白糸はくる人絶えぬものにぞありける 源重之
来る人絶えぬ ・・・ 大勢が来る

温泉郷のどこかに歌碑があるらしい




しらいとの名にひきながす言の葉に見ぬ世をみゆのもとにこそしれ 菅江真澄(來目路乃橋)




わきかへりもえてぞ思ふうき人はつかまのみゆかふじのけぶりか 段富門院大輔
恋の歌












■現地訪問



車を駐車させる場所が見つからず難儀した。
路駐してハザードランプを点滅させて、すばやく回った。


温泉街になっているのだが。



主要通りの「白糸湯の町通り」



日帰り温泉があった。



「ふれあい山辺館 白糸の湯






善光寺道名所図絵「白糸の御湯」 (早稲田大学図書館)
















都市から少し入ったところに所在する温泉郷を
「●●の奥座敷」と表現するけど、ここはどうなんだろう






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