すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
鹿ヶ瀬峠(和歌山県広川町)
熊野古道の紀伊路で最大の難所といわれているのが鹿が瀬峠。 かの藤原定家をして「崔巍の嶮岨」と嘆かせしめたほどの急峻な山越えルート。 熊野古道歩きで踏破した時の写真を紹介。 坂道になると文句タラタラの家内と母親思いの娘と三人で歩いた。 ![]() 山道にさしかかった所で柵が登場、「まむし」と「ハチ」注意の看板 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここまで上り道。家内はずっと文句を言っていた。 ![]() ![]() ![]() 峠を越えて山を下りてきたところ。 娘はこのごろ変な踊りを覚えてポーズをとっている。 ![]() さすが難所だけあって、こんな変なナメクジみたいな 生き物が登場した。 こんな鹿ヶ瀬峠を詠んだ歌が残っている。 |
たび衣かはるまてぬれ乎けり鹿の脊山を雨にこゆとて | 熊野紀行 |
浮かれけむ妻のゆかりのせの山の名を尋ねてや鹿も鳴くらむ | いほぬし |
「鹿背(瀬)山」とは、一般的に京都府木津川市の歌枕の方が段違いに有名。ただし京都の方は「カセ」と読み、和歌山の方は「シシガセ」である。 |