すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


小松谷正林寺(京都市東山区)




「都名所図会」ネタ


正式名は「清涼山 光明真言院 正林寺」だが、一般的には「小松谷 正林寺」。

平清盛の嫡子の平重盛の別邸があった跡地とのこと。重盛はこの近くの小松谷に住んでいたことから「小松殿」と呼ばれていた。“小松つながり”のようだ。


都名所図会で紹介されている歌


千年ふる小松のもとをすみかにて無量寿仏の迎へをぞまつ 源空上人





そんな小松谷正林寺を訪ねてみたのだが、途中で門が閉ざされていて、その中は保育園になっていた。中年男性がカメラを持って保育園の外をウロウロするのは時節柄よくないので、すぐに引き返してきた。


【小松谷正林寺】


とても立派な山門であった。



「正林寺」碑



ところが参道を進むと、このような一般的な門があった。



ふと横を見ると、「こまつだに保育園」の送園バスがあった。



門の中には鐘楼が見えたりするが、遊戯具も見える。
この場所でカメラを持って中を覗くのは、いろいろ問題があると判断し、それほど思い入れのある所でもないので、このまま帰った。



その後、インターネットで調べてみると、他の人は境内を見学していた。
曜日とか時間とかあるのだろうか。















もう一つ、小松の歌


何とこは小松の谷の春風に 散ても花は又匂ひつつ 慈鎮(拾玉集)


小松は谷地形なので散った花びらが集まるのだろう。
春風に花びらが巻き上がって、また花の匂いが楽しめる、という感じ。

















とりあえず、ここまで行ったことに満足してます






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