すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


書写山(兵庫県姫路市









ユーチューブを埋め込んでみた。
インターネットで確認したところ、著作権の問題はないようだ。
案外簡単だったので、これからも使わしてもらおう。







姫路市の書写山の山頂に、西国三十三所の第27番札所、圓教寺がある。

圓教寺は、西国三十三所のうち最大規模の寺院であり、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高い。

そのため、皇族や貴族の崇敬も篤く、実際に京都から当地を訪れた貴人も多かったようだ。

和泉式部もその一人。

平安時代の女流歌人の和泉式部は晩年、圓教寺の高僧、性空上人に教えを請うために当地を訪れた。

しかし山門が固く閉じられて入ることが許されなかった。

和泉式部は次の歌をくりかえし詠んで、開門を願い出た


(くら)きより(くら)き道にぞ入りぬべき 遥かに照らせ山の()の月 和泉式部


これに対し性空上人は次の歌を詠み返して、和泉式部を迎え入れた。


日は入りて月まだ出ぬたそがれに 掲げて照らす(のり)(ともしび) 性空上人








まあ、この話、本当かどうか分からないが、圓教寺の歴史に厚みを加えている。
圓教寺には和泉式部の筆塚があるらしい。










■ 現地訪問

そんな書写山、圓教寺に行ってきた。


摩尼殿



これも摩尼殿、下から撮影



摩尼殿の縁側



摩尼殿から見おろす



え〜、圓教寺には知人とカニ旅行に行く途中に寄りました。
渋滞等でスケジュールが遅れていたので、摩尼殿に参拝しただけで帰りました。





「一隅を照らす」は、天台宗開祖の最澄の言葉であるが、圓教寺も天台宗の寺だからか、こんな石碑があった







一遍上人も晩年に書写山を訪れている。


は高嶺の空に消えて 筆も及ばぬ月ぞすみける 一遍上人

















「しょしゃざん」とは、発音が難しいです






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