すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


墨坂(奈良県宇陀市)





君が家にわが住坂の家道をもわれは忘れじ命死なずは 柿本人麻呂(万葉集)
私が行き通ったことのある、墨坂にある家への道も、命のあるかぎり、
決して忘れはしないことだろう。それははじめて、私があなたの家に
住みついたところであるから。(堀内民一:大和万葉旅行) 


榛原小学校の東側の道沿いに歌碑

柿本人麻呂の万葉歌であるが、それほど印象に残るものではない。

近鉄榛原駅近くの、宇陀川のほとりに墨坂神社があり、この万葉歌のゆかりの地となっているが、「大和万葉旅行(堀内民一著)」によると、墨坂の故地は榛原町西峠字天の森あたりにあり、中世に墨坂神社は当地へ移ってきたとのこと。



墨坂神社については宇陀市観光協会のホームページの案内を抜粋

所在地:宇陀市榛原萩原
祭神:墨坂大神(天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・大物主神の6柱神の総称)
創祀:文安6(1449)年
文化財:なし
特徴:本殿は春日大社旧社殿(元治元(1864)年に建立)当社境内には別に11社が鎮座(合祀)天神社・市岐島神社・菅原道真神社・恵比須神社・金刀比羅神社・愛宕神社・稲荷神社・八幡神社・祓戸神社・大山祇神社・龍王宮
例祭:11月3日
由緒:崇神天皇が大和のはやり病を鎮めるために、墨坂の神と逢坂の神を祀ったと伝える。また、火雷的性格をもった神という説もある。

神武伝承地。毎年11月3日、御渡行列(稚児たちの祭礼が行われることで有名)

 

・・・とある。



まあ、とりあえず行ってきた。


こんな感じで鎮座
春日造りというらしいが、調べてみると、江戸時代に春日大社から移築されたとのこと



こんな池があった



神社からの眺め
すぐ前に宇陀川が流れている。参道のような橋が見える。
川の向こうは榛原の町並み。背後のきれいな三角の山は鳥見山。





 









人麻呂の万葉歌も印象に残りませんが、
この神社も特に印象に残らない所でした。





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