すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


雀の松原(神戸市東灘区)





阪神間の海岸には松の名所が多かったのか。
東から、「鳴尾の一本松」、「角の松原」(西宮)、「雀の松原」(東灘区)、「御影の松」(同)と続く。
今回、「雀の松原」へ行ってみた。

「雀の松原」は阪神電鉄魚崎駅から西へ線路沿いに歩いて5分。
小さな公園のなかに史跡が整備されていて、古い歌碑が二つあった。


阪神電鉄魚崎駅から西方面。坂を下ったところの木立ちが「雀の松原」史跡。



こんなかんじ。松の木が一本あった。


竹ならぬ かげものやどりとは いつになりけん 松原の跡 中納言公尹卿


東灘区魚崎西町4丁目3




杖とめて千代の古塚とへよかし是や昔の雀松原 山田寿房


東灘区魚崎西町4丁目3

今となっては海岸線も遠くなり、名勝地の面影もなく、住宅地に埋もれているのだが、ここは平家物語の源平の一の谷の戦いの場面にも登場する由緒ある場所である。

 五日の日の暮方に、源氏昆陽野を立つて、やうやう生田の森へ攻め近づく。雀の松原御影の松昆陽野の方を見渡せば、源氏てんでに陣をとつて、遠火をたく。(平家物語巻九 老馬の事)




 










ここでの滞在時間は2分ぐらいでした。





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