すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
多太神社(石川県小松市)
むざんやな兜の下のきりぎりす | 松尾芭蕉 |
多太神社に句碑(石川県小松市上本折町72)
松尾芭蕉は、奥の細道の旅の途中で小松市内の多太神社へ参拝している。 多太神社には、義仲が実盛の兜を奉納したとされ、現在でも社宝とされている。 ![]() 入口 ![]() 参道に実盛の兜の像 ![]() 兜の像のズームアップ |
斎藤実盛の像
その傍らには松尾芭蕉の像があった
![]() 多太神社の拝殿 ![]() 観光地のようなノリであった 松尾芭蕉は山中温泉に向かう途中で多太神社に詣でて、実盛の兜などを拝観したとのこと。芭蕉と、同行の曽良と北枝はそれぞれ次の句を詠み、当社へ奉納した。 |
あなむざん甲の下のきりぎりす | 松尾芭蕉 |
多太神社に句碑
幾秋か甲のきえぬ鬢の霜 | 曽良 |
くさずりのうら珍しや秋の風 | 北枝 |
芭蕉の句は、奥の細道に掲載されている句と若干異なる。 こちらの方は、芭蕉が現地訪問し、現地で詠んで奉納したもの。 |