すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
糺の森(京都市左京区)
ちょっとサボってWIKIPEDIAの説明文をそのまま転記しよう。
和歌の世界では、偽りを「ただす」ような形で用いられることも多い。 |
いかにしていかに知らまし偽りを空にただすの神なかりせば | 清少納言(枕草子) | |
どのように知られましょうか。偽りを意図せずしてただしてしまう、あの糺の森の 神もいらっしゃらないものですから(歌まくら歌ことば辞典) |
この歌は、中宮から「我を思うか」と聞かれて、「勿論です」と答えたとたん、誰かがくしゃみをしたために「嘘であろう」と疑われ、くしゃみの主を見つけることができず反論のしようがないという思いを詠んだもの(歌まくら歌ことば辞典) ほかに、 |
偽をただすのもりのゆふだすきかけつつ誓へわれを思はば | 新古今和歌集 |
人知れぬ心ただすの神ならば思ふ心を空に知らなむ | 篁集 |
憂き世をば今ぞ別るるとどまらむ名をば糺の神にまかせて | 光源氏(源氏物語) |
光源氏が、しがらみが多く住み辛い都を離れて須磨へ下っていくときに、都に残す自分に関する噂のなりゆきは糺の神に委ねよう、と下鴨神社の神を拝して詠んだ歌。 現在の糺の森 ![]() 「史跡 糺の森」碑。河合神社の手前 ![]() 太古は原生林であったが、現在では社叢林として植生が管理されている。 ![]() 下鴨神社の参道 ![]() 流鏑馬の神事で、走っている馬から的を矢で撃ち抜く催しはここで行われるらしい。よくテレビのニュースで見る。 |