すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


糺の森(京都市左京区)




ちょっとサボってWIKIPEDIAの説明文をそのまま転記しよう。

 

糺の森


糺の森(ただすのもり、糺ノ森とも表記)は、京都市左京区賀茂御祖神社(下鴨神社)の境内にある社叢林である。

賀茂川高野川の合流地点に発達した原生林で、およそ12万4千平方メートル(東京ドームの約3倍)の面積がある。森林の全域が1983年昭和58年)に国の史跡[1]として指定を受け、保存されている。また、1994年平成6年)には下鴨神社全域が世界遺産に登録されている。





和歌の世界では、偽りを「ただす」ような形で用いられることも多い。


いかにしていかに知らまし偽りを空にただすの神なかりせば 清少納言(枕草子)
どのように知られましょうか。偽りを意図せずしてただしてしまう、あの糺の森の
神もいらっしゃらないものですから(歌まくら歌ことば辞典)
 


この歌は、中宮から「我を思うか」と聞かれて、「勿論です」と答えたとたん、誰かがくしゃみをしたために「嘘であろう」と疑われ、くしゃみの主を見つけることができず反論のしようがないという思いを詠んだもの(歌まくら歌ことば辞典)


ほかに、


偽をただすのもりのゆふだすきかけつつ誓へわれを思はば 新古今和歌集


人知れぬ心ただすの神ならば思ふ心を空に知らなむ 篁集




源氏物語にも登場

憂き世をば今ぞ別るるとどまらむ名をば糺の神にまかせて 光源氏(源氏物語)

光源氏が、しがらみが多く住み辛い都を離れて須磨へ下っていくときに、都に残す自分に関する噂のなりゆきは糺の神に委ねよう、と下鴨神社の神を拝して詠んだ歌。









現在の糺の森


「史跡 糺の森」碑。河合神社の手前



太古は原生林であったが、現在では社叢林として植生が管理されている。



下鴨神社の参道



流鏑馬の神事で、走っている馬から的を矢で撃ち抜く催しはここで行われるらしい。よくテレビのニュースで見る。














NHK朝ドラ「あさが来た」のポスターは糺の森で撮影されたらしいです






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