すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
多賀(京都府井出町)
京都府井出町の多賀にある高神社は万葉故地であるという。 万葉集にこんな歌が残っている。 |
早来ても見てましものを山背の多賀の槻群散りにけるかも | 高市黒人(万葉集) |
「もっと早く来て見たらよかった、山城の多賀のケヤキ林の葉は散ってしまったよ」という意味である。 ふ〜ん、高市黒人も紅葉が散ったあとにこの地に来たらしいが、かくいう私が訪問したのも真冬の2月。 もし高市黒人の気持ちを追体験したいならば、葉っぱが散り終わった後に来るのがいいかも。 ![]() 「高神社高神社は、古くから多賀郷に住む人の信仰を集めてきました。 鎌倉時代の高神社文書には、社殿改築の時に猿楽が奉納されたとあり、これは日本で最初の猿楽に関する記録の一つとなっています。 京都府指定文化財の本殿は慶長9年(1604)の建立で、桃山時代の絢爛豪華な建築を今に伝えています。 また、社を囲む鎮守の森は、京都百景の一つです。」井出町のホームページより ![]() 山腹に社殿があるらしいが、結局上らなかった。 ![]() これが高神社のある山。 ケヤキ林はなくなって、常緑樹が植林されていた。 ![]() 山門の前を流れる川 ![]() ホタルの名所になっているらしい。 |