すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


田子の浦(静岡県富士市)



田子の浦に〜
打ち出でてみましたが〜
まったくあきませんでした



「ふじのくに田子の浦みなと公園」から富士山を望むが見えず



結局富士山周辺に三日間いたが、まったく見えなかった。
7月中旬という時期で、まだ梅雨も明けていなかった。
本当に残念無念。


もう一つ残念なのが、静岡名物「しらす丼」を食べなかったこと。
疲れで体調が不良であった。







古来、いったい田子の浦はどこなのかと、議論百出してきたが、結局決め手がなく、最近は「ふじのくに田子の浦みなと公園」が整備されて歌碑もここに移されてきたので、この富士川河口西側が田子の浦とされているようだ。(?)


現在の田子の浦の風景

海岸沿いに公園が整備されている



この公園は海抜15メートルとか



津波対策で15メートルもの公園の土盛りをしているのだと思っていたが、実は田子の浦港という工業用の港を浚渫したことによる土砂をこの地に埋め立て、表面を公園緑化したとのこと。
    

     





天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 降り放け見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は 山部赤人(万葉集)
(反歌)
田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける 山部赤人(万葉集)


非常に立派な歌碑があった。
高さも相当あった。
背景に富士山があればなー
















実際、この辺りの海岸はどこも同じ風景で、
松林が永遠に続いてました。





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