すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
田子の浦(仙台市宮城野区)
いやはや本当にマイナーな和歌の故地である。 東海道のスーパーメジャーな名所の「田子の浦」と同じ名前であるが、みちのくの田子の浦の名前の由来としては、 @この辺りは湿潤な土地で「多」くの「湖」が点在していたことから「多胡」となり、転じて「田子の浦」になった。 A源頼朝の奥州征伐の際、この地に至りて湖の満々と水を湛えている様子が東海道の「田子の浦」に似ていることから、同じ名前を付けた。 まあ、どっちもどっちだろう。 さて、頼朝はこの地にあった二本の杉の巨木に馬をつないで休憩したらしく、その伝承地に「二木神社」が建てられたという。 大阪からわざわざ仙台まで来て、訪ねて行くようなところかなと、いろいろ思うこともあったが、とにかく二木神社に行ってみた。 滞在時間は2分ほどであった。 ![]() 二木神社。夕方遅くに着いた。 オリジナルの写真はもっと暗いが、写真加工ソフトを使って明るくした。 便利なものである。 ![]() ![]() 上の写真の逆方向に撮ったもの。 参道はなくなっていて、アパートがすぐ前に建っている。 ![]() こんな感じ。なんとも圧迫感のある立地だった。 田子の浦を詠んだ歌を紹介 |
あまたたび君が心を陸奥の多湖の浦島恨みてそふる | 夫木和歌集 |