すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


高天(奈良県御所市)




大和、葛城山の中腹、鬱蒼とした森の中を進むと狭い平地にたどり着く。
小さな集落があり、田んぼは収穫期を迎え、黄金色に輝いている。
ここが日本書紀の天孫降臨の「高天原」があったと伝承される高天(たかま)である。
集落の一番奥、杉並木の参道を進むと高天彦神社が鎮座していた。 




杉並木の参道



高天彦神社
こんなすごい由緒があるのに、まったく無名で参拝客もほとんどなく、
それはそれで、いい雰囲気を醸し出している。



高天彦神社のご神体である白雲峰。社殿の背後に佇む。


葛城の高間の草野(かやの)早知りて標刺(しめさ)さましを今ぞ悔しき 万葉集
葛城の高間にそんな美少女がいたことを早く知ってたら手を付けてたのに。
今は人妻になってしまったので悔しい。



現在では、天孫降臨とは全然関係ない意味合いの歌が有名になっている。



この歌の歌碑は、近くの橋本院(これまた、かの鑑真和上が
住職を務めた由緒ある寺)の駐車場横にある。
集落の中を車で進んでいったのだが、道が狭く、曲がり角も多く、
しかもトラクターに後ろから詰められて、本当に冷や汗モノであった。


万葉歌碑





高天の風景

雨が降った後だったので、曇りの天気であった。



これなんか、ベストショットだと思っている。






「史跡 高天原」碑











ハイキングコースなのか、ハイカーが多かった。





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