すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
高円山(奈良市)
いやはや、この二枚の写真、いつ撮ったんだろうか? 何年か前に東大寺、春日大社へ訪問したときに、遠くに見えた高円山を念のために撮影したもの。 この時は、近日中に奈良を再訪し、改めて高円山と、歌枕「高円」の万葉歌碑を訪ねようと手元の資料を整理していたもの。 あれから幾星霜。 当面、高円山に行く予定もなくなり、手元のこの写真二枚もなんとか処分しなければならないので、中途半端であるがこのページを作成した次第。 ![]() 高円山に行ってきた(わけでなく、はるかに望んできた) 奈良公園の飛火野から。 ![]() 奈良町の天神社から撮影。 高円を詠んだ歌は数多いが、歌碑が存在するものを掲載。 (歌碑には未訪問) |
高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るたむ 見る人なしに | 万葉集 |
高円の 秋野の上の 朝霧に 妻呼ぶを鹿 出で立つらむか | 万葉集 |
高円の 秋野の上の なでしこの花 うら若み 人のかざしし なでしこの花 | 万葉集 |
春雨のしくしく降るに高円の山の桜はいかにかあるらむ | 万葉集 |
当時はいろいろ調べたりして、白毫寺は萩で有名だとか、だから高円山は春よりも秋の歌が多いとか、その辺りを流れている能登川についてとか、ここに書く文章ネタを考えていたが、忘れた。 |