すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
出でて行きし日を数へつつ今日今日も我を待たすらむ父母らはも | 山上憶良(万葉集) |
え〜と、 肥後国益城郡の人、大伴熊凝が役人のお供をして都にのぼる途中、天平3年6月17日に安芸国佐伯郡高庭駅で病気にかかり、18歳の若さで家郷の父母を慕い嘆き悲しみながら息を引き取ったという事実を聞いた山上憶良が、その心中を歌にしたもの。 旧山陽道沿いに高庭駅家の跡地がある。現在は住宅地の中にある。 ![]() 高庭駅家の跡地 ![]() 旧山陽道、北向き ![]() 旧山陽道、南方向 道は行き止まりになっているので、車で訪問する際は注意が必要 古代の駅家とは、古代日本の五畿七道の駅路沿いに整備された施設で、駅馬を5〜20頭を置くことを定められていた。 |