すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


高の原(奈良市)






<万葉故地、高の原の航空写真>
 




長皇子の志貴皇子と佐紀宮に倶に宴せる歌

秋さらば今も見るごと妻恋に鹿鳴かむ山そ高野原の上 万葉集


近鉄高の原駅の入り口に歌碑

この万葉歌は、詞垣にもあるとおり、長皇子と志貴皇子が佐紀の宮で宴を催した時に詠んだもの。
佐紀の宮の北側の山地の古称が「高野原」であった。
高野原に棲む鹿が妻を呼ぶために鳴いている情景を詠んでいる。

戦後の高度成長期に、この地は「平城ニュータウン」として開発された。上記万葉歌の由来により、近鉄京都線の駅名を「高の原」とした。
現在では駅横にイオンモールが開業し、京都大阪のベッドタウンになっている。




奈良県北部を散策したときに訪問した。


右が近鉄京都線と高の原駅、左がイオンモール高の原



近鉄高の原駅。ニュータウンの誕生とともに開業。


島式ホームの二階部分に改札口がある。
どうでもいいのだが。



イオンモールがあった。





これ以上、なにも書くことがない。







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この万葉歌のほかに高の原を詠んだ歌はあるのかな?






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