すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


鷹の尾山(たかのをやま)(滋賀県甲賀市)








康治元年(1142年)、近衛天皇、大嘗会悠紀方、御屏風
御狩するたかのを山に立つや 君が千歳の日次ぎなるらん 藤原顕輔





田上の山里にて、たかの峰といふ所を詠める
今こそは聞きも合はすれ雉子(きぎす)鳴く (をち)の高嶺はたかの峰とも 源俊頼(散木奇歌集)






「和歌の歌枕地名大辞典」からのネタ。

同書によると、「鷹の尾山」と「鷹の峰」は同じところで、現在では甲賀市甲賀町高嶺とのこと。

どちらにも雉子が登場する。そういえば、ちょうどここに訪問したとき、道端でキジが走っているのを見かけた。

一帯は山地というよりも丘陵地帯で、古くから開けていたため、尾根部分にだけ樹木が残り、谷地は耕作地、またはゴルフ場となっている。

また古来幾多の戦火が交わされてきた場所であり、至る所に山城の跡が残っている。山城マニアの憧れの地である。






■ 現地訪問


「ここは甲賀町 高嶺」の標識



こんな道路を進んでいく



この高くなったところが「高嶺城跡」



忍者の里らしく、滋賀県名物の「飛び出し坊や」も忍者スタイル



周辺の様子



歌に詠まれた「鷹の尾山」は、この辺りの丘陵地のことだろう
















よくわからない訪問でした





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