すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


高岡神社(岡山県真庭市)





備中国は、しばしば大嘗会の主基国となった。
大嘗祭の儀式が終わった後、二日にわたって饗宴が開かれる中、主基の斎田から新米が献上され、国振りの歌が詠進される。
真庭市の高岡は、1016年の後一条天皇即位で次のように詠まれている。

はふり子が祈るもしるく高岡の社の神も君を守れる 善滋為政(大嘗会和歌集)



高岡神社の社頭に歌碑

はふり子(祝り子)は神職のこと。
意味は、「神職たちのお祈りのおかげも顕著で、高岡神社の御祭神も大君の平安を護ってくださっているよ(おかやまの和歌/岡山県郷土文化財団)」



いやはや、実にマイナーな故地であるが、現地を訪問してきた。






国道に面して一之鳥居がある。鳥居から手前右へ参道が続く。



中津井川を渡る赤い欄干の橋の名は「禊橋」



社頭の様子
歌碑とかいろいろな説明板があった。



杉の巨木があった。



ここから石段を上っていく。
ちょっとこれは大変だと思ったが、よく見ると参拝用の車道があったので、車で上っていくことにした。



山の上に社殿があった。かなり立派なものであった。















訪問中、人とは誰も会いませんでした






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