すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


高田村(滋賀県長浜市)








一般的に「高田」という地名は特段注意を引くことのない、とてもシンプルな名称であるが、大嘗会和歌の世界では『高き田』として立派な慶祝地名となる。

滋賀県長浜市の「高田」も過去に何度か大嘗会和歌の歌枕として詠進されている。




堀川天皇大嘗会悠紀方
寛治元年、たか田の村
雨の下かくこそは見めかへ原たか田の村はへぬ年ぞなき 大江匡房
かへ原は「柏原」のこと、高田から北へ5キロメートル





鳥羽天皇大嘗会悠紀方和歌
天仁元年、稲舂歌、高田村
あめつちと久しかるべき君が代に 高田の稲を舂きそむるかな 大江匡房




滋賀県長浜市に高田の地名は複数あるが、「和歌の歌枕地名大辞典」は湖北高田町の方の高田を比定している。







■ 現地訪問 したものの ・ ・ ・



長浜市には3ヶ所の高田の町がある
ここは湖北高田町



金比羅神社があったり、



兵主神社っていう神社があったが、村の鎮守社で、こちらが期待するようなモノはなにもなかった



湖北高田町のまちかど



街中を国道8号線が縦貫している



これも



南東から集落を撮影









とくに写真映えするようなモノはなかった。

大嘗会和歌の詠み手としても、「高田」という地名が良かっただけで、そこで米作りさえ行われていたら、風景とか、さして拘らなかったのだろう。













町の中を探索しましたが、なにもありませんでした





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