すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


鷹司邸跡(京都市上京区)




今まで主に万葉集から鎌倉時代にかけての和歌の歌枕を巡ってきたが、さすがに訪問地が1000近くになると、ネタ切れ気味になってきた。

ここらでもう一度テーマを決めて、今後の方向性を練り直す時期になってきている。

そんな中、幕末の志士たちが多くの歌を残していることに気づき、これっていいかも!と、少し前から資料を集めだしている。

この「鷹司邸跡」もそんなコンセプトで渉猟した結果、見つけたネタ。











時は幕末、元治元年(1864年)、京都御所の蛤御門で長州軍と会津薩摩などの幕府軍が戦ったいわゆる蛤御門の変(禁門の変)が勃発。

戦乱の中、長州の久坂玄瑞は、公卿の鷹司輔煕に朝廷への嘆願を要請するため、御所の堺町御門に近い鷹司邸へ向かった。

けれども、鷹司輔煕に朝廷への嘆願は断られ、その挙句、鷹司輔煕に逃げられてしまった。

気が付けば、鷹司邸の周りは幕府軍に包囲されてしまい、逃げ場を失った久坂玄瑞は仲間とともに刺し違えて自害。


そんな壮絶な最期を遂げた久坂玄瑞の辞世


時鳥 血爾奈く声盤有明能 月与り他爾知る人ぞ那起
(ほととぎす ちになくこえは ありあけの つきよりほかに しるひとぞなき) 
久坂玄瑞 


何が何だか分からないが、とにかくスゴイ!ってことが伝わってくる。





そんな久坂玄瑞の最期の地、鷹司邸の跡地に行ってきた。
































山口県に旅行に行こうと思ってます。






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