すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


高屋(奈良県桜井市)






ぬばたまの 夜霧は立ちぬ 衣手を 高屋の上に たなびくまでに 万葉集
 (ぬばたまの)夜霧が立ち込めてきた。(衣手を)高家の付近にたなびくほどに
(桜井市観光情報サイト)


悲恋の歌なのか、風景描写の歌なのか、よく分からない歌である。

この万葉歌で詠まれている高屋(たかや)の場所について、いろいろな説があるが、一般的には桜井市の高家(たいえ)のこととされている。

高家は多武峰の北斜面に位置し、飛鳥から談山神社へ通じる道が集落内を通っていることから、古代からそれなりに重要な場所だったようだ。




■現地訪問



村落の中で各方面からの道が交差する場所に石仏が並んでいた。
グーグルマップにも「地蔵尊石仏」として登録されていた。
趣のある風景であった。




高屋の集落
どの家も立派な家屋だった。




西方面、飛鳥へ通じる谷筋




北向きも開けていた。見えるのは三輪山かな









34.477619, 135.844010
(経緯度)




万葉歌碑は上記航空写真地図のマークの場所にある
民家の軒先のようだ






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