すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
竹田の原(奈良県橿原市)
うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴の 間なく時なし 我が恋ふらくは | 大伴坂上郎女(万葉集) |
竹田神社に歌碑
この万葉歌の意味は、「竹田の原にいる鶴が絶え間なく鳴いているように、娘のことを思っている」ということで、これは母親と娘の親子愛の歌である。 竹田を訪れていた母親の大伴坂上郎女が娘の大伴坂上郎女に贈った歌であるが、この当時はどこの田んぼにでも鶴がいたのだろう。 この竹田の原は三輪山の西麓に広がる野原で、あまり開発されてこなかったのか現在も田園地帯のままである。 ![]() 竹田の原から東を望むと三輪山が見える。 ![]() 近くの川の橋の名は「竹田の原橋」。 西南の方角に耳成山が見える。 ![]() 竹田の原橋の欄干に上記万葉歌が刻印されている。 ■竹田神社 ・・・ 奈良県橿原市東竹田町495 ![]() 竹田の集落の中に式内社、竹田神社がある。 ![]() 村の鎮守社のようだった。 |