すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


竹駒神社(宮城県岩沼市)




素朴な感想として、

竹駒神社は元々「武隈明神」だったようで、「竹駒」と「武隈」は音がよく似ているので、同じなのだろう。

「武隈」の名前は、この近くを流れる「阿武隈」川の「阿」を取った漢字二字であり、何らかの繋がりがあるのだろう。

11世紀ごろ、この地に逗留していた能因法師の夢に竹馬に乗った神が登場したことから「竹駒寺」を創建したとある。なかなか楽しいエピソードである。




たまたま岩沼市内を車で走っていたときに、竹駒神社の標識が目に入り、急遽訪問した。


表参道と随神門。
1月13日に訪問したのだが、まだまだ正月モードであった。



向唐門、岩沼市文化財。
地元では「竹駒稲荷」とも呼ばれているらしい。



拝殿。
東北地方では、初詣の参拝客数は塩竈神社に次いで二番目とのこと。

そうなんだ。





境内にあった庭園。
池にいる鶴タイプの鳥は造り物で、飛び上がっている鳥は生きたハト。













竹駒神社を詠んだ歌

竹駒の神のみやしろ、詣で来て、ほころびそめし初桜見る 土井晩翠


竹駒神社境内に歌碑


 土井晩翠は明治から昭和にかけての詩人。宮城県出身。







神社の入り口付近に古い歌碑があった

佐くらより 松盤二木を 三月越し 芭蕉
朧よ里 松は二夜の 月丹こ楚 謙阿











偶然通りかかった訪問地なので、
それほど思い入れはありません。



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