すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


竹内峠(奈良県葛城市)




大阪と奈良の府県境で、二上山の南麓にある峠。
歴史上も重要な峠で、現地の説明板に詳述されている。

 ここ竹内峠ほど歴史の余韻が漂う峠は少ない。推古天皇二十一年(大一三)に、難波と京の間におかれた官道は、この峠を越える竹内街道であるといわれる。大陸から文物がこの道を通って大和の飛鳥にもたらされた。峠の東北にある万歳山城などの中世の城塁址はこのあたりを駆けめぐった大和武士たちの夢を偲ばせる。中。近世には伊勢、長谷参詣が隆盛し、茶屋、旅籠が峠を行く人々の旅情を慰めた。鴬の関ともよばれたこの峠の風景に多くの文人たちが筆をとり、貞享五年には松尾芭蕉が峠を河内に向かっている。幕末、嘉永六年吉田松陰は峠を経て大和の儒者を訪ね、文久三年天誅組の中山忠光等七名が志果たせぬままここに逃走している。明治十年から十五年にかけて峠道は拡幅改修され昭和五十年県道から国道一六六号線に昇格、昭和五十九年国道の改修工事が完成するに至る。



奈良観光ドライブの帰りに竹内峠を越えた。



いちばん標高の高い峠の場所には車を止めるスペースがなかった。
200メートルぐらい奈良県側に下ったところに公園のような場所があって、そこから峠方面を撮影。





奈良県側を撮影





この道は旧竹内街道の部分





これも
街道マニアが歩いているようだ。






この竹内峠は別名「鶯の関」というそうで、歌が残っている


我おもふこころもつきず行く春を越さでもとめよ鶯の関 康資壬母(明玉集)


竹内峠の竹内街道沿いに歌碑





 いろいろ書きたいこともあったが、これくらいにしておこう。

















竹内街道を、大阪の堺市から奈良県まで歩いてみたいです。






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