すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


玉井里(名古屋市熱田区)


「東海道名所図会」では

 玉 井 里
 本宮のうしろにあたるところをいう。


と記されている。
このため、地図で「熱田神宮のうしろ」(北?)を見てみたところ、現在の町名「玉の井町」が熱田神宮に隣接して存在した。
熱田神宮へ訪問の前に行ってみた。





普通の町並みであった。

道は狭く、車を停めるスペースもない。
ただし、道はまっすぐでなく、なんとなく曲がっているので、町の歴史を感じる。人通りはなく、これといった特徴のない町であった。







この町の西側と東側にかけてゆるく下り坂になっていたので、この地は昔から南の熱田神宮を先端とするベロ状の丘陵地の一部であったことがわかる。


夕立ちの一むら過ぐる草の葉に置く白露の玉の井のさと 藻塩草








なんともマイナーな歌枕の地であった。




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