すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


玉の浦(和歌山県紀伊勝浦町)


20代の頃、ここにサーフィンに通ってました。
夜に大阪を出発し、奈良吉野から国道369号線で三重県の尾鷲まで突っ切り、そこから海岸線を南下して早朝に到着、約5時間の行程。
就職してからは、二週間に一度、金曜日の晩スタート月曜日朝帰りのペースで行ってました。
とにかくハードな日々でした。


今回久しぶりに訪問してきました。


サーフィンをするリーフブレークのポイントから湾の奥に入ったところに玉の浦ビーチがありました。


        




荒磯(ありそ)ゆもまして思へや 玉の浦の離れ小島の夢にし見ゆ 万葉集
荒磯の風景にも増して心を惹かれたのが玉の浦の
離れ小島で、それは夢にも出てきたよ



小夜ふけて 月かげ寒み 玉の浦の 離れ小嶋に 千鳥なくなり 平忠度


離れ小島がポイントだったようです。





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今回の訪問の大きな収穫は、「ぶつぶつ川」に出会えたことです。
「ぶつぶつ川」は長さ13.5メートルしかないけれども二級河川です。
なにかの本でその存在は知っていましたが、今回たまたま駐車をした場所の前にありましたのでびっくりしました。


この写真の端から端までが「ぶつぶつ川」(二級河川)です。


手前で湧出し、13.5メートル流れて向こうの川に注いでます。

     

     

            



わが恋ふる妹は逢はさず 玉の浦にころも片敷きひとりかも寝む 万葉集
すきな貴女とは会えない。玉の浦に一人で寝よう。







写真の腕が悪いのでこのような写真になってますが、
本当に風光明媚なところでした。





 






ここら辺はどこも同じように、素晴らしい景色がありました。






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