すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
多麻の浦(岡山県瀬戸内市)
ぬばたまの夜は明けぬらし多麻の浦に あさりする鶴鳴き渡るなり | 万葉集 |
道の駅 一本松展望園(岡山県瀬戸内市)に歌碑
万葉の昔、新羅国へ派遣された遣新羅使の船が多麻の浦で停泊し、翌朝、鶴が餌を求めて鳴き渡る様子で、夜が明けたことを知ったというもの。 当時の船は沿岸航法で、陸地の形を見ながら針路を決めることから、夜間は波の緩やかな船泊に碇泊することになる。 多麻の浦は、そんな船泊の地だったのだろう。 多麻の浦(タマノウラ)については、いろいろな候補地があるが、一般的には岡山県倉敷市の「玉島付近」だとされている。個人的にも多分そうだろうと思う。 ただし、今回私がこの瀬戸内市の多麻の浦に訪問したのは次の理由による。 @万葉歌碑がある A展望台からの眺望が良い B道の駅で車中泊ができる 前日の夜9時に家を出発し、この道の駅 一本松展望園で車中泊した。 翌朝、展望台から眺める日の出を期待したが、朝靄がかかっていてイマイチであった。 瀬戸内市の多麻の浦は、この展望台の下の錦海湾だとされている。 ![]() 展望台からの眺め、素晴らしい! ![]() これが展望台。早朝なので人もいなかった。 |