すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


たのめの里(長野県塩尻市)









「憑(たのめ)の里」は、長野県辰野町小野と塩尻市北小野にある盆地集落の古称。

昔から豊かな土地だったらしく、戦国時代に領地争いが起き、豊臣秀吉の裁定で盆地の真ん中に境界線を引いた結果、集落も分かれてしまったもの。

但し現在では行政は分かれているが、両小野地区として教育等で一体運営をしているらしい。

そんな小野の「たのめの里」は、清少納言の枕草子にも里として採り上げられているらしい。

豊かな土地、というよりも、多分「たのめ」というネーミングが良かったのだろう。

どこにでもあるような地名だったら清少納言も相手にしなかっただろう。地名のもつパワーを感じる。



そんな地名を使って次のような歌が詠まれた


信濃なるいなの郡と思ふには 誰かたのめの里といふらむ 夫木和歌集


え〜と、信濃国の伊那を「否」に掛けて、「恋を拒否されてしまった。一体誰が『頼みの里』などと言ったのだろうか」というかんじ。














■現地訪問


信濃国二之宮の小野神社が「たのめの里」に鎮座




小野神社拝殿




社叢








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