すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


天龍寺(福井県永平寺町)




え〜、本当に簡単に説明すると、

・奥の細道で松尾芭蕉に同行していた曽良は金沢あたりから体調不良を訴えた。
・このため金沢在住の北枝が曽良に代わって芭蕉に随行した。
・北枝は越前松岡の天龍寺まで芭蕉を送り、やがて金沢へ引き返す。
・二人の別れ際、やおら芭蕉は持っていた扇を引き裂いた。

そこで一句

物書て扇引さく余波哉 松尾芭蕉(奥の細道)


天龍寺境内に句碑



季節が夏から秋に変わり、扇が不要になったこと、また当時は別れ際に扇を引き裂いて互いに一片を持ち合う習慣があった等々、と解説されている。



そんな二人が最後に一泊した松岡の天龍寺を訪ねた。



【天龍寺】 ・・・ 福井県吉田郡永平寺町松岡春日1丁目64


山門



本堂。コンクリート造りらしい。



芭蕉塚



そしてこれが「余波(なごり)の碑」。二人の別れの場面。




もともとの別れに際しての二人の問答歌はコレ


もの書て扇子へぎ分る別哉(芭蕉) 
笑ふて霧にきほひ出ばや(北枝)
卯辰集














こういうエピソード系史跡の訪問が大好きです






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