東大寺（奈良市）

東大寺に行った時の写真があったので、なにか東大寺に関連するような古典はないかなと考えたが、平家物語の「南都焼討」ぐらいしか思い浮かばない。

平重衡が南都勢力を攻撃する中で、民家に火を放ったものが延焼し、興福寺や大仏殿まで焼き払ってしまったもの。
（巻第五　奈良炎上の事）

壇ノ浦の戦いで捕まった平重衡は源氏勢力から南都衆に引き渡され、奈良の般若寺で処刑されるもの。
（巻第十二　重衡斬られの事）

そんな平家物語の名場面に登場する東大寺

東大寺南大門

※「かはほり」は「こうもり」のこと

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「信貴山縁起絵巻」って知ってますか
『山崎の長者の巻』や『若者の神様が空を駆けるの巻（仮）』で有名ですが、最後に『信州から婆さんが奈良見物の巻（仮）』のなかで、婆さんが東大寺大仏殿で①②拝んで、③④大仏の前で寝て、⑤翌朝出発する、の五場面が同じ絵の中に描かれている不思議な絵があります。

絵巻が進んで東大寺にさしかかる

これを拡大すると

こんな風に婆さんが同時に登場しています。

最後は、探していた弟と信貴山で再会しハッピーエンドとなります。

*「山崎の長者」や「天を駆ける若い神様」の方はもっと楽しい内容です。

（絵はＷＩＫＩＰＥＤＩＡからコピーしました）

＊＊＊

非常にマイナーで、「だからどやねん」と言われそうです。

copyright(C)2012 ゆかりの地☆探訪～すさまじきもの～ all rights reserved.