| すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
| 旧中山道、老蘇の森のほど近く、轟川という小川に架かる橋が「轟の橋」。 現地の案内板によると、平安時代の俗謡『梁塵秘抄』のなかに『近江におかしき歌枕 老蘇轟 蒲生野布施の池‥‥』と歌われた、また、往時の轟川の川幅は狭く三枚の石橋が架かっていた、その橋石は現在、奥石神社公園地内に保存されているとのこと。 おそらく、狭い川筋を激流が流れ、川音が轟き渡っていたのだろう。(激しく流れるような地形とは思えないが) 同じく案内板には「近江輿地志略」に掲載された轟橋の歌三首が掲載されていた。 |
| わきも子に近江なりせばさりと我 文も見てまし轟の橋 | 兼昌(堀川百首) | |
| 旅人も立川霧に音ばかり 聞渡るかなとどろきのはし | 覚盛(夫木集) | |
| あられふり玉ゆりすえて見る計り 暫しな踏みそ轟の橋 | 読人不知(古歌) | |
現地案内板 ![]() ■ 行ってきました現地に ![]() 旧中山道と轟の橋 西向きに撮影 ![]() これも旧中山道と轟の橋、東向きに撮影 近江名物「飛び出し坊や」がいた ![]() 「中山道 轟橋」の親柱 ![]() これが轟川、今も川幅は狭い ![]() 轟川 轟くような音が聞こえるとは思えなかった |