すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


遠望浦(宮城県岩沼市)





見し人も とうの浦風 音せぬに つれなく澄める 秋の夜の月 橘為仲


「遠望浦」と書いて「とうのうら」と読むのだが、その名のとおり、太平洋を遠くまで望める海辺の地、という意味。
そんな風光明媚な景勝の地が、東日本大震災で津波の直撃を受けてしまった。
幾多の困難を乗り越えて、現在は復興の途上にある。




遠望浦へ続く道



これが遠望浦
左手に海があるが、まったく見えない



防波堤を造成していた。



高い防波堤によって、海が見えない。
ただし、完成後に防波堤の上に立てば、広大な太平洋が見られるようになるのだろう。







大型ダンプカーが陸続と連なっていた。





右手が海。松林が残っている。









遠望浦は別名「玉浦」で、現在の地名も「玉浦」。
また古くは「日本書紀」にも登場、巻七『日本武尊の遠征』に葦の浦玉の浦を経て日高見へ至るという記述がある。
葦の浦は、この南の亘理町、
日高見は、北上川のことらしい。



 








一日も早い復興を願っています




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