すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


常盤御前の墓(岐阜県関ケ原町)




常盤御前といえば、
  ・源義朝の妾で、
   ・源義経の母親で、
    ・のちに平清盛の妾となり、
     ・さいごに一条長成に嫁いだ。


伝説では、奥州平泉にいる義経を追って中山道の山中宿まで来た時に盗賊に遭って殺害されている。
哀れに思った里人が塚を築いたという。




現在でも、関ケ原の山中に常盤御前の墓がある。


旧中山道から細い道に入ると、



公園があって、



一角に常盤御前の墓が整備されている。


突然、電車の音が聞こえたので振り返ると、東海道本線が見えた。
313系だろうか。


(なぜかFLASHを作りました)





年季の入った句碑があった





義朝の 心に似たり 秋の風 松尾芭蕉
左の句碑

げに風の 音も澄みけり 秋の松 春香園
左の句碑の裏側

その幹に 牛もかくれて さくらかな 化月坊
右の句碑



芭蕉の句は、室町時代末期の俳諧の祖と言われた荒木田守武の連句から着想を得ている。


月見てや常盤の里へかへるらん
義朝殿に似たる秋風
荒木田守武(守武千句)




******



木曽路名所図会の「常盤墓」 (早稲田大学図書館)

昔からそれなりの名所だったようだ。












ここ以外にも各地に常盤御前の墓があるそうです。





copyright(C)2012 すさまじきもの 〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.