すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
天の下富緒川の末なればいづれの秋か潤はざるべき | 栄花物語 |
京都府綾部市を中心とした地域に昔、何鹿(いかるが)という郡が置かれていた。 何鹿郡は、大和の斑鳩(いかるが)と同じ発音なので、大和に擬した名所を郡内に配した。 由良川南岸の志万庄を流れていた風光明媚な安場川は、大和国斑鳩の里の名所であった「富の小川(富緒川)」と同じ名称が付けられた。 この歌は1012年、三条天皇の大嘗会の歌である。 (「栄花物語」巻10) ■ 現在の安場川 普通の川だった ![]() 由良川に注ぐところ ![]() 上記の場所から南向き(上流) ![]() JR山陰線の鉄橋 |