すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
舟路にて鞆結の里に宿すれば 解けて寝られず浪の声して | 安法法師集 |
古代北陸道は琵琶湖西岸を北上し近江越前国境の山岳地帯を通って行った。 高島市の旧マキノ町域には北陸道最大の鞆結駅が設置され、通行する役人に人足、馬、食料や宿舎を提供していた。 10世紀に入り、造船・操船技術が発達し、琵琶湖の船路が利用されることになり、鞆結駅は廃れていった。 現在では、かつての鞆結駅がどこにあったのか分からなくなってしまったが、候補地としては3ヶ所程あるようだ。 その中で「和歌の歌枕地名大辞典」は小荒路一帯の地域を「鞆結の里」として比定している。 この歌の内容は、海津の港で舟から上陸したものの波の音が聞こえてくるようだと、 地名と「 安法法師は平安中期の僧侶で歌人。源融の曾孫とか。 ■現地訪問 ![]() この先に見えるのが小荒路の集落 海津の港から2キロメートルほどの距離 ![]() いかにも昔の街道っぽい道だった ![]() これも ![]() この集落が鞆結の里 ![]() グーグルマップで「小荒路館跡」の史跡とされている場所 ![]() これも 館は土豪の居館のこと ![]() これは慈専寺 ここも小荒路館があった場所とされている |