すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
杖衝坂(三重県四日市市)
東海道の難所らしい。 その名の通り、杖を衝かねばならないほどの急坂であった。 四日市側から車でここまで来てが、怖くなって引き返した。 過去に、同じ東海道の静岡県の「小夜の中山」に行ったときに、急坂を車で上ろうとしたが、途中で車がスリップし、しかも車の底が擦れ、挙句にブレーキを踏んでも車が徐々に後ろに落ちていき、この年齢にして正に絶体絶命のピンチに陥った体験があったため、今回も心が怯んでしまったもの。 この坂の上はどうなっているのだろう。 説明板によると、 「杖突坂とも書き、東海道の中でも急坂な所で、日本武尊が東征の帰途、大変疲れられ「其地より、やや少しいでますにいたく疲れませるによりて、御杖をつかして、梢に歩みましき、故其地を杖衝坂といふ」(『古事記』)とあり、その名が称されるようになった。」 「史蹟 杖衝坂」の石碑があった。 芭蕉の句 |
歩行(かち)ならば杖衝坂を落馬かな | 松尾芭蕉(笈の小文) |